更新日:2010年12月13日

 北海道をもっともーっと食べようディナーパーティーが11月26日、中標津町内の寿宴で開かれ、会場には中標津町内のみならず近隣町村からも多くのお客さんがかけつけ、こだわりの地場産物を使った食事を試食していました。
 このイベントはJA根室地区青年部連絡協議会やJA根室地区女性協議会、根室地区酪農対策協議会が共催する北海道米と牛乳・乳製品の消費拡大を目的としたもの。今回で6回目を数えます。共催団体それぞれが、担当に分かれてイベントを運営する中、今年は、地区女性協議会でスイーツを担当し、ティラミスやヨーグルトムースなどそれぞれ300食分の試食を用意。ステージ上での進行は地区青年部協議会があたり、PRタイムでは、北海道米についてミス北海道米の山崎有加里さんが「ななつぼし」ちゃんと一緒に北海道米のPRをしました。
 今年もメイン会場後方中央にブース参加の依頼を受けた当農協乳製品工場からは、服部主任が来場者になかしべつ町農協ブランドの牛乳の説明。雪印、森永、明治の3乳業メーカーからは、工場で製造している製品について、アピールするひと時となりました。
 中でも、雪印乳業なかしべつ工場では今年、国内のピザチェーン店CMで「中標津産チーズ使用」ということを大々的にPRし、中標津をしっかり「なかしべつ」と読んでくれる人が増えたという話の核になっている、雪印なかしべつ工場製造のゴーダチーズ20?のブロックを掲げ、また、なかしべつ工場で製造されている「さけるチーズ」もPRしました。
 乳業メーカーは会場内の別の場所ではチーズの試食を提供し、モッツアレラチーズを塩コショウとわさび醤油でいただく、食べ方の提案やカマンベールチーズ、スマートチーズの試食などを行っていました。北海道米のイベントでは、お米のクイズや炊き立てホクホクご飯の試食なども行われていました。
 また、北海道米で作られたお酒の試飲コーナーもあり、北海道米で作られたお酒は冷酒に向くといううんちくも伝えられました。
 会場内は、急に寒くなった外の気温を配慮し、暖かめの暖房で始められましたが、来場者がひしめく中、暑さが増し、さらに例年よりも多くの来場があったようで、用意された試食品が多くのテーブルで空になるほど盛況となりました。
 最後に、各農協と出店社からお土産になる抽選会が開かれ、大きなプレゼントを持って会場を後にする姿も見られました。
 広く一般の方にPRすることを基本に、午後6時30分スタートという時間割で行っていますが、メイン会場のイベントをなにか考えたほうがいいというご意見もいただいております。お米と牛乳・乳製品の消費拡大を図るこのイベント、毎年開催を待ちわびている方々も増えています。最後のお土産に同封されたレシピを早速家庭でも作ってみるという方が増えたり、米食牛乳・乳製品のこと、地産地消のことにこだわる消費者を増やすための良策はなにかを考え、知恵をしぼってイベントの企画を進めましょう。



 中標津町地産地消推進協議会が取り組む「まるごと中標津」給食の平成22年度、2回目の提供が11月25日、計根別小学校での出前授業と合わせて、町内の各小学校・中学校で一斉に行われました。今回は、ハンバーグのほかに、パンには当農協酪農課乳製品工場で作ったミルクジャム。これが、普段パンを食べないで残す子達にも好評でしっかりと食べきれたと、教諭からの報告もありました。さらに中標津牛乳、ビーフシチューといった、まるごと給食ならではの献立でした。
 その献立のレシピは子供たちが持って家庭に帰る。家庭ではそれを親御さんが見て、ほうほう、なるほどと思っていただければありがたいという取り組み。
 今回の出前授業の会場となった計根別小学校4年生に向けては、計根別の女性農業者グループ、えふすぃーるのメンバーが講師となって、生徒たちに中標津の牛乳ができるまで、お肉の流通の流れなどが伝えられました。
 農畜産物って、こんな風にできているんだってぇー。この取り組みによって、地域のものを率先して選ぶ「選食力」が親子ともに養われることを期待しています。



11月19日にJA中標津にて酪対・同志会合同の乳質改善勉強会が開催され、NOSAI新家獣医師・中標津家畜健康センター 加藤獣医師の2名が講師を務め、会員・関係機関総勢49名が参加されました。
 NOSAI 新家獣医師により“乳房炎について”乳房炎原因菌の種類・発生要因・防除対策について説明がなされました。発生の要因は牛の状態(遺伝的・年齢・乳頭の形状・抵抗力など)と環境条件(ミルカーの不備・環境不衛生・給餌の粗悪など)と微生物の原因菌の侵入の三者が相まって乳房炎となる。健康体での体細胞数は10万以下であるが、15万以上になると乳量が減少傾向となり更に体細胞数が増加するにつれて乳量の減少が大きくなる。発生要因を知りいち早く解消に取り掛かる事が重要である。
 中標津家畜健康センター加藤獣医師により、“体細胞が上がるのは何故?乳房炎が出るのは何故?”免疫力の低下について説明がなされました。1年間の乳房炎発生頭数状況では夏期の高温時期と粗飼料の切り替わり時期の秋期に発生していることから、粗飼料分析値を見て品質が粗悪ならば良質粗飼料と混合しながら給餌する事が大事であり、給餌は人間のご飯と同じように扱っていただきたい(残飼をこまめに片付ける・残飼を他の牛に与えない・TMRはまとめて作らない・飼槽・水槽をこまめに掃除する)。毒素の高い粗飼料を給与する事により、免疫力が著しく低下して乳房炎や様々な病気を引き起こし、いくら治療しても完治しない。早期発見早期治療を心掛け抗生物質だけでは治らない事を念頭に置き、日々の飼養管理に励んでいただきたい。
 生産部酪農課金子課長より“乳質・成分に係わる乳価について”過去10年間のJA中標津生乳生産状況・出荷乳量別階層・生菌数・体細胞数の推移について説明がなされました。1戸当たりの生乳生産増と牛群平均乳量は増加しており、生菌数・体細胞数については好成績を維持している。出荷乳成分の差と毎旬検査の生菌数・体細胞数のランク別をシュミレーションすると年間数百万円の乳代の差が出る。生乳は経営成果の最終産物であることから、繁殖管理・飼養管理・牛群の健康管理・草地管理など様々な要因をチェックしながら経営に励んでいただきたい。



中標津町農業協同組合
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