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新年明けましておめでとうございます(代表理事組合長)

代表理事組合長 髙橋勝義
 

2022年元旦を迎え、ご家族揃って気持ちを新たに一年の事なきを得る事をお祈りしている事とご推察申し上げます。新型コロナウイルスが発生して3年目を迎えました。昨年のオリンピック後、ワクチンの普及が進み、日本全体が少し落ち着いてきたように思えます。しかし新たな変異株が南アフリカから世界に広がりが見られる等、今後も注意しながら行動、経済活動をしていかなければと考えております。3回目のワクチンも12月より、約8ヶ月程度経った方より始まっており、重症化しないためにも積極的に接種してもらう事でお互いに安心、安全な日常生活ができるようになる事を祈る次第です。
昨年中は農協事業運営に多大なご支援、ご協力をいただき感謝申し上げます。各関係団体、組織、企業、町内外の多くの皆様にも事業をご利用いただき、厚くお礼申し上げます。
昨年の12月上旬に地区別懇談会を開催し、生産者の成果、上期の事業概況をご説明させていただきました。コロナによる経済活動の停滞による消費の冷え込み、ホテル、会食、イベント、観光が特に影響が出ており、牛乳・乳製品をはじめ、米・畑作物が価格、出荷対応で苦労した事、さらに生乳は3月までのところで処理不能な最悪のケースも想定されることから、ホクレンと令和3年に生産量の契約量を守ってほしいとの事、また令和4年度の出荷においても前年の量が基礎数量になるようにとの事をご説明し、対策案等多くの意見をいただきました。
また、糞尿流出の件の経過から改善対応、今後の施設の許容スペースが十分であるか等、散布状況、雨水対策等の厳しさを増す事へご協力を願いました。
さらに当農協で発生した不祥事についても、経過説明から処分までの事について各地区多くの意見をいただき、厳しい対応含め役員会に報告する事を申し上げ、終える事ができました。有難うございました。
次に生産状況をご説明いたします。酪農部門では4月以降の生産計画は6月にホクレンと出荷契約をしております。105.6%の伸びに対し、11月末で107.2%と大きくオーバーしており、通常は頑張りに喜ぶところでありますが、前述に申し上げた状況であり、対策、情勢を伝え個人枠へ近づけてもらうべき対応に苦労する事と思いつつ、ここを乗り越えなければ次に繋がらないと、3,000万円対策にてご協力を願いながら生産者、乳業会社、各組織、最後は国にコロナ災害へ向けた対策を強く求めてまいります。12月が大きな国家予算決定月であり、現場の声を伝え、皆様の苦労を報いなければと、報告は新年号より早くお伝えできるかもしれません。
畑作は天候不順により苦労の多い肥培管理がありましたが、各作物、収量的には平年作となり単価的に大根、ブロッコリー等がコロナの影響を受けました。全道的には夏場の干ばつの影響を受け、不作な地域が多くありました。
さて農協事業の取り組みです。コロナ感染者数が非常に少なくなり北海道で1ケタ、東京始め各県も1ケタから2ケタ程度で推移しており、人の流れ、物の動きが期待できますし、研修、大会、イベントも再開へ向け活発になれば、あるる店舗、スタンド、乳製品工場の製造も増えてくる等で、明るい陽ざしに期待できるよう引き寄せなければなりません。町の中で取り組んでおり、空気、熱量を感じる日々が早く戻るよう、役職員あげて事業展開してまいります。組合員皆様もご協力、ご支援を重ねてお願い申し上げます。
購買事業でも変化があります。飼料の円安、船便の値上げ、輸送の遅れ等により、相場が高い方に引っ張られ、中国がまとめ買いに走るなど安定が見えず、ここでも資源のない国の弱さが出ております。更に肥料の世界は年末から厳しさを増し、現場に不安を呼んでおります。系統、民間がそれぞれの組合員対応をしていますが、民間の原料確保がむずかしく、系統は在庫に余裕を持ちながら対応しておりましたが、民間より系統へお願いする事例も増えてきており、せめて組合員分をしっかりカバーするためホクレンと対応しております。これも中国で原料を国内優先とし国外へ出すことをコントロールしている事が原因との情報であります。
燃料価格も、今後も更に上がる傾向にあり、このことが石油製品の価格に確実に影響が出てくるとみておりますが、共同仕入れ等をしながら負担を軽減してまいりますので、ご理解を願うことが多くなるかと思います。
こうして何点かにしぼり見通しについてお話ししましたが、この一年は明るい話題より、慎重に事を進める事が大事な年になると思っております。コロナの後遺症に日本の政治がしっかり国民を守り、食糧基盤を支えるための姿勢を私どもに見せていただきたく、農業基盤は一度壊れると回復するには時間とエネルギーが必要になります事を肝に銘じてお示しいただきたく願っております。
令和4年度へ向けての方向性、取り組みを整理してまいります。まずは3月末に向けて各事業計画以上を目指し、組合員にお示しできるよう、役職員努力してまいります。まだしばらく冬期間が続きます。病気、ケガ、事故に十分注意いただき、令和4年の営農計画へ向けて取り組みの確認をいただき、みんなでコロナを乗り越える気持ちを高め、力強く前進する事を改めて誓っていただきたく思っております。
元旦は一年のはじまりです。実現に向け農協あげてお手伝いさせていただきます。この一年も皆様にとって満足できる年となる事を心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。

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