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令和3年度採用職員農業実務実習

令和3年度採用職員の農業実務実習が行われました。この実習は㈱RARA Farm中標津において研修を行うことにより、農業や職務に対する理解を深めることが目的です。

管理部管理課 管理係 入江 正宜
9月6日〜10日の日程で、㈱RARA Farm中標津での農業実務実習に参加させていただきました。
酪農センターでは、主に搾乳と哺育を実習させていただきましたが、搾乳では20頭Wのパーラーにて職員の方指導の下、実習をスタートしました。ミルカーはある程度搾れたら自動で引き上げますが、搾り残し等の判断は経験が必要となり実習期間中には私では判断がつきませんでした。手作業で行う前搾りについても牛自体にそれぞれ個性があり、乳房の位置・サイズ・形・出しやすさ等、最初のうちは戸惑いました。
今回の実習ではロボット搾乳を見学しておりませんが、職員の方とのお話の中では搾乳ロボットメーカーによって一長一短があり、㈱RARA Farm中標津では異なるメーカーの搾乳ロボットを導入したとのことです。そして、これから導入を検討している酪農家に対して比較検証する等大きな役割を果たしていると感じました。また、私の実習期間では3人のベトナム人実習生を受け入れて研修指導を行っていました。実習後は他の酪農家に即戦力として実務に就業出来ることから大変重要な施設だと実感しました。
また哺育実習期間中は、午前は哺乳で午後に餌押し、餌やり、牛舎掃除、寝床作り等をさせていただきました。病気を出してはいけないという職員の方の思いで牛舎掃除、寝床作りを行っていることを聞き、丁寧に作業させていただきました。
搾乳の時もそうですが、どれだけ病気を出さずに健康な牛を育てて乳量を増やすかということを常に考えながらお仕事をされているのを見て、それぞれの役割の中でも同じ目標を持って業務に取り組んでいる職員の方に感銘致しました。
また9月7日に有限会社ファム・エイを訪問させていただき酪農ヘルパーの仕事内容や生乳検査業務、会社の成り立ちなどを教えていただきました。離農者が増えている中、近隣の酪農家が大規模経営化している為、それらの酪農家を支えるヘルパーの方の重要性や後継者育成、新規就農者への研修、酪農の担い手を創出する場として重要な役割を担っていると思いました。
9月8日には畜産センターを見学させていただき子牛の買い取りから肥育、出荷まで一連の流れをご説明いただき、また「開陽黒牛」というブランド化に伴い付加価値を高めるとともに全国展開を視野に入れ安定的に出荷できるよう今後も肥育頭数を増やす構想をお話しいただきました。
各生産現場では職員の方が高い目標を持って日々業務に就いており大変勉強になりました。また機械化が進む中、決して機械では補えない経験値という数値化できない部分があるということも事実であり、うまく機械化と融合した生産活動を行えるよう率先して新技術を模索する㈱RARA Farm中標津はとても重要な役割を担っていると思いました。
この度の実習において農業の生産現場を経験させていただき大変勉強になりました。日々の業務では知り得ない情報ばかりで貴重な体験をさせていただきました。今回得た経験を活かし、今後の業務に励みたいと思います。

営農振興部家畜改良課 家畜改良係 中川 裕元
この度㈱RARA Farm中標津にて4月19日から23日の5日間、農業実習を行ってきました。最初の3日間は搾乳作業を行い、牛乳というものが実際に安全な商品として出荷されていくまでにどのような衛生管理で、どのくらいの乳量を一日に搾るのか実際に体験することができました。搾乳の主な流れとしては、プレディッピング→前搾り→プレディッピング→乳頭清拭となっていることを学びました。
また残り2日間は哺育や酪農作業全般を行いました。哺育作業では実際に産まれたすぐの子牛を世話したり、ミルクをあげたりなど子牛を親牛まで育て上げる苦労や、やりがいなども感じることができました。さらに酪農全般の作業としては牛の餌やりや掃除など牛を育てていく上で重要な作業をいくつか体験する事ができました。
これから自分自身、人工授精師として命を宿らせる役割を担う者として、産まれてきた牛がどのように育ち、牛乳や肉牛として酪農を支えるまでの様子を実際に携わり体験する事によって改めてこの仕事の重要さや尊さを感じる良い機会にもなりました。
この㈱RARA Farm中標津での実習を通して学んだ事を今後、人工授精師としての責任感や、やりがいに高めて、より一層邁進していきたいと思います。

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