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令和元年度の総括と令和2年度へ向けて

令和元年度も3月末で各部門事業を締め、最終値の確定を進めております。
平成から令和へ移り、国を挙げての色々な行事があり、時代の変化を身近に見て大きな期待と平安を願い、農協の事業推進をしてきた所でした。
事業成果に触れる前に、新型コロナウイルスに於いての影響に驚きと不安であります。令和2年を迎え、雪の少ない中でスタートし、私自身も組合員の生産、農協事業のラストスパートで2月に入りました。そこへ中国武漢にて新たなウイルスが!!とテレビ新聞等で報道され、何それ程度の認識でした。日増しにコロナの話題が多くなり、対岸の火事の意識でしたが、決定的だったのは客船からの感染者が発生した事、中国武漢より日本人が帰還を急ぐ等、話題がコロナ一色となり日本中の対応、世界各国でも急速な感染拡大をみせ、天国から地獄への展開となり今日に至っております。
よって、諸会議・総会、管内外での研修・集会等は延期・中止の運びであります。3月上旬に予定しておりました地区別懇談会も中止し資料送付となり、十分な対応が出来ず、申し訳ありませんでした。
改めまして、農協事業において何点か触れて参ります。
酪農では生乳生産が4月以降前年比103%と順調で、飼料の切替えも進み12月頃より前年比105%レベルに上がり、直近では106~107%へと推移し、3月末では計画以上の13万4,049tとなり、13万t超えを達成しました。生産者の努力、前向きな取組みによる結果であると心から感謝申し上げます。令和2年度計画は13万9,300tであり、実現に向けて農協としてもしっかりサポートしていく姿勢であります。
畑作でも豊作年となり、各作物の出荷量が良い反面、価格は弱かったものの販売額10億7,300万円となり、計画以上となりました。令和2年度も10億円を目標として取組み、大根選果場の冷蔵施設も出来ましたので、有利販売を目指し進めて参ります。令和2年度も平年作を希望し、新施設を最大限活用し、付加価値をつけ販売できるよう期待しております。
次に、Aコープあるる店では改装後1年計画として売上18億円超えを目標とし、一丸となって取組みました。来客数も増え、最後の追い込みの3ヶ月にもイベント等を企画し進めておりましたが、コロナが札幌市を中心に北海道でも多くの感染者が発生し、鈴木知事の非常事態宣言により休校・休業等、外出自粛を求め、人の動きに制限がかかりました。3月・4月は特に学校・企業でも人が動く時であり、卒業式・入学式、歓送迎会等がコロナにより縮小・中止となり、あるるとしましては大きなマイナスとなりました。しかし家族での食事が増えた事により客単価が上がり利用客も増えましたので、満足いただける対応を進めております。組合員皆様にも今まで以上にご利用いただきたく願っております。
桜ヶ丘給油所については、経済にブレーキがかかり旅行・出張・物流面での動きが鈍く価格が下落しており、今後も更なる低下予想もありOPECでの生産調整の動きも出てきております。一方、油外品特にタイヤ取扱いは6年連続で全道ホクレンSSトップを維持しており、職員一丸となり努力しております。年度中の設備投資も考えており、ピットの作業効率を上げる点と、タイヤ保管、油かん類の整理を兼ねて、裏に倉庫を建設計画で準備に入っております。
預託育成施設はフルに稼働しております。生産者からの評価もいただいており、未整備の2棟も整備し更に受け入れる事が可能か内部で検討しております。人材確保・作業効率等、採算性含めての一年としたく、生乳生産が計画を見ても高い伸びを考えると、労働力の高齢化、更に家族負担が増える限界がある点も重視し、施設を有効に活用する事を考えております。
次に(株)RARA Farm中標津の状況について説明いたします。酪農部門は3月末結果として乳量4,242tとなり、2年目で当初計画の4,000t超えを果たしました。施設がほぼ一杯になってきた事から、初期哺育用施設を整備し作業効率を上げる事に効果を出しており、今後は乾乳舎を整備し生産増への投資を計画しております。一方肉牛部門はコロナによる肉価格の影響がこの一年どう動くかを注視して参りたいのと、ホル肥育をやめ、F1肥育のみでいく判断をいたしました。
他事業も計画に沿ってチームとして結果を出せるよう、取り組んで参ります。特にコロナをはじめ免疫力向上に牛乳・乳製品は効果がある旨、テレビ等で取り上げられ、自信を持って販売へつなげたく、力を入れて参ります。
元年度は全般的に成果が見える年であったと評価しております。さて2年度はコロナにはじまり、コロナで終わる事のないよう、日本、世界各国が力を合わせ勝たなければ大変な事になります。日々の生活の安定と経済が両輪でありますので、信頼を持って協力し合いましょう。
未曾有の危機に世界のリーダーシップが問われています。私達も組合員・役職員一丸となり、一年間緊張感を持って各事業に取り組み、乗り越えなければなりません。最大限の力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。できるだけ早い段階でワクチン等が開発され、何とか収束も目途が見え、元の生活と経済活動が回復し、活気が戻ります事を心から願い、農協運営にあたって参ります。
間もなく春作業へ入ります。機械の点検、作業の準備を整えてケガのないように十分注意し本格的な作業に入っていただけるよう願います。この厳しい状況の後には必ず新しい時代が待っている事を信じ、当面の計画へ向かって全力で努力しましょう!やれる事をやり遂げる気持ちを切らせないよう日々挑戦しましょう!GoGo!!
コロナめ、許せない!!
1年間のご協力とご支援に心より感謝し、迎えた令和2年度へ一人は万人のため、万人は一人のためを合言葉に一歩ずつ前進しましょう!!
有難うございました。

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