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中標津東小学校と丸山小学校で出前授業を実施

青年部食農教育委員会で毎年実施している丸山小学校の出前授業は、今年度より3校(中標津東小・中標津小・丸山小)に広げて行うことになりました。
10年ほど前より中標津町地産地消推進協議会が主催する「なかしべつ丸ごと給食」が毎年1回あり、青年部が毎年各小学校1校ずつローテーションで出向き、給食の食材について給食前に出前講座を行ってきました。しかし、協議会における事業内容の刷新で本年度を最後に丸ごと給食が打ち切りになったため、来年度から全く行けなくなる小学校がでてくることや、地元の子としてみんなに酪農について知って欲しいとの思いから、他の2校の快諾もいただき実施に至りました。
東小学校、丸山小学校は無事に開催できましたが、中標津小学校については年明けの新型コロナウイルス変異株の影響で開催が困難になり、残念ながら今年度は中止となってしまいました。来年度こそコロナ禍が去り、安心して授業が出来ることを願っています。

東小学校

令和3年11月18日、町立中標津東小学校にて青年部による出前授業を行いました。対象学年は5年生の2クラスで、3・4時間目を使わせていただきました。東小での出前授業は初めてで、しかも高学年への授業も今までには無かったことから、事前に担当の先生方と入念な打合せを行い実施しました。東小の総合的な学習プランの中で5年生は、「牛(ぎゅう)~っと学ぼう!中標津」と題して中標津の酪農について学習する計画を後期に向けて立てており、その手始めとしてお手伝いさせていただきました。
授業は視聴覚室と体育館でクラス毎に分け、視聴覚室では学習プランに合わせた児童たちの「知りたい・調べたい」意欲を狙った内容の資料を小林委員長が作成し授業を行いました。
また、体育館では酪農についてのタペストリーを使った説明を行い、モデルカウを使った搾乳体験、実際のサイレージや配合飼料に触れてもらいました。搾乳体験では東小においてもおそるおそる乳房に触れたり、バケツから飛び出すくらいに勢いよく搾ったり!サイレージを嗅いだときもお約束的な反応があり、印象的でした。
さらに、体育館では町内でご活躍されている絵本の読み聞かせサークル「おはなしの木」の皆さんにお願いし、酪農に関するブックトーク(本の紹介)をしていただきました。酪農関係の興味深い本が次々と紹介され、児童たちの知りたい・調べたい意欲を十分に引き出せる内容でした。
新型コロナウイルスの影響を受けてソーシャルディスタンスの下、学校の指導により席の間隔を空けざるを得なかったため、後ろの子どもたちには見えづらくなってしまい可哀相な思いをさせたことが反省点として残りましたが、総合学習でねらう「地域を語れる子ども」に一歩近づいたとのお礼を学校からいただくことができました。
コロナ禍の中ですが、東小の出前授業を無事行うことが出来ました。ご尽力いただいた各関係者の方々に深く御礼申し上げます。

丸山小学校

令和3年12月13日の3・4時間目に町立丸山小学校にて3年生2クラスを対象に出前授業を行いました。
授業は体育館と視聴覚室に分かれ、体育館では酪農家の仕事や乳牛の一生についてなどが描かれたタペストリーを用いた説明とモデルカウを使用しての搾乳体験、牛乳の飲み比べをし、視聴覚室では小出 信彦さんと事前に牧場見学の受入をした㈱さいとうFarm代表、齋藤希さんの牛舎の施設の説明、丸小図書ボランティアの河西 真純さんによる牛に関するブックトーク(本の紹介)をしていただきました。
モデルカウでの搾乳体験もみんな上手に搾乳して、順番を待っている間に牛の餌にも触れてもらいました。サイレージの匂いにびっくりしたりビートパルプをかじってみたり…。牛乳の飲み比べでは3種類の牛乳から、普段給食で飲んでいる「なかしべつ牛乳」を当ててもらいました。違いがしっかり判るようで、ほとんどの児童が当てていました。中にはそれぞれどの牛乳か言い当てる児童がいる一方で、(わざと?)外してしまう先生もいたりして…。
図書ボランティアの河西さんのブックトークもみんな楽しそうに聞いていて、私も読んでしまいたくなるような素晴らしい紹介で思わず聞き入ってしまいました。
体育館でも視聴覚室でも熱心に説明を聞いている姿に嬉しく思いました。今日の出前授業をきっかけに酪農について興味を持ち、少しでも中標津の産業を誇って語れる人に成長してほしいと願っています。
新型コロナウイルスの感染対策をしっかりしたうえで授業を行い、例年のように準備していた内容を全て出来たことに喜びを感じました。大変な状況の中、開催の実現に尽力してくださった関係各位の方々に感謝申し上げます。

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