
久保 剛 氏、第57回宇都宮賞受賞
令和7年3月1日㈯、北海道酪農の発展に貢献した酪農家の業績をたたえる「第57回宇都宮賞」の表彰式が札幌パークホテルで行われました。宇都宮賞は公益財団法人宇都宮仙太郎翁顕彰会の主催で、酪農経営の部、酪農指導の部、乳牛改良の部の3部門に分かれており、久保 剛 氏は乳牛改良の部での受賞となりました。
受賞に至った選考理由は、温厚・搾乳性が良く、健康で獣医師に掛からない乳牛を目指して、牛群の検定や審査に積極的に取り組み、改良スピードを速めるために北米の優良な精液や受精卵を活用し、機能的体型・長命連産性・生涯生産能力を高める乳牛改良に努めてきたこと。牛群検定では、平均乳量10,658㎏、乳脂肪率4.21%の成績で、乳量、成分率の高い牛群を実現し、その能力を支える体型ではこれまで21頭のエクセレント牛を輩出。牛群体型検査では、平均得点84.4点、体型偏差値132.2とハイレベルであり、体型・能力のバランスが傑出した牛群を作出していること。
また、共進会においては、昭和61年から全道共進会に33回出品。平成5年北海道共進会において「ハッピーベル レイブン ミステイ号」が首席を獲得し、第14回全日本共進会では「エクセルシア ブロカウ アンナ号」が優等賞2席を獲得するなど、数多くの優秀な成績を収めたこと。
さらに、地域での取り組みでは、中標津乳牛改良同志会の会長を務め、関係団体の活動に積極的に参加し、仲間作りや新しい技術の普及、道内外から研修生を受け入れ、若手の育成と指導に献身的に活動するなど、地域のリーダーとして酪農をけん引し、地域の酪農振興に貢献したことが挙げられました。
今回の他部門の受賞者は、酪農経営の部は紋別市の永峰 勝利 氏、酪農指導の部は標茶町の久保田 学 氏が選ばれました。なお、当組合の過去の受賞者は平成9年度第30回の酪農指導の部で元組合長の児玉 光彦 氏、平成14年度第35回の乳牛改良の部で弾正原 正氏、令和2年度第52回の酪農指導の部で元組合長の髙橋 勝義 氏の3名で、今回の受賞で4回目となります。