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年頭のご挨拶

by JA中標津

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根室農業改良普及センター
北根室支所 支所長
吉 田   忠
 新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様におかれましては希望に満ちた新春を迎えられたことを心よりお慶び申し上げます。また、農業改良普及センターにおいても日頃より皆様のご理解とご協力を頂き、今年も無事に新たな年を迎えることができました。
 さて、平成29年の気象経過、農業生産の状況を振り返りますと、雪解けは順調にすすみ、農耕開始の5月は好天に恵まれ作業は順調に推移しましたが、6月の低温により生育が一時的に遅延する状況が見受けられました。しかし、7月の好天により各作物の生育は回復し順調に推移しました。9月に入り台風18号によるサイレージ用とうもろこしの倒伏や折損する圃場が見られ大きな被害が見られましたが、総じて各作物の生育は順調な年となりました。
 作物別にみると馬鈴薯で澱粉収量が平年対比106%、てん菜では糖収量が平年対比118%増となり、近年稀に無い収量となりました。大根、ブロッコリーにおいても販売数量は前年より多く、ブロッコリーは過去最高の販売金額となり、心配されていたヒメダイコンバエの食害も少なく、生産者の皆様が取り組んだ防除体系の見直しによる駆除や品種見直しの努力が報われた年となりました。また、一部圃場では試験的に排水改善対策に取組、適期作業に向けた明るい兆しがみられた年でもありました。飼料作物では牧草、サイレージ用とうもろこしともに平年並みの収量と品質が確保され、生産者の皆様のご努力が稔った年だと思います。
 生乳生産をみると平成28年産粗飼料品質の影響を受け前年を下回る状況でしたが、平成29年産粗飼料給与が始まった頃から回復傾向がみられるものの、依然として伸び悩んでいる状況が続いております。個体販売では廃用牛、初生雄子牛、交雑種とも近年、稀に無い高値で推移してまいりました。しかし、乳牛導入による経営規模拡大を目指す方や個体の入れ換えを進めたい方においては高値で苦慮したことと思います。また、黒毛和種をホルスタインへ交配することにより後継牛が不足する傾向がみられ、今後の生乳生産への影響が懸念されるところです。
 社会情勢をみると農政改革がすすめられ、日欧経済連携協定(EPA)及び環太平洋連携協定(TPP11)などにより農業を取り巻く環境の変化が大きく、皆様においては不安材料があることをご察し致します。一人一人は小さいですが組合員の皆様が手を携え、地域の農業をどうすべきか目標を明確にすべき時期だと思います。
 当地域では生産振興策として育成牧場やTMRセンター、コントラクター、酪農ヘルパーなどの支援組織が生乳生産の維持向上に大きく貢献してきたことは云うまでもありませんが、受益する側の生産性は横ばいの傾向にあります。このことは、酪農を取り巻く経済環境が良かったことの表れかもしれません。しかし、この環境が未来永劫に約束されたものでは無いことを皆さんご承知のとおりだと思います。この良い環境下のうちに生産環境の見直しと強化を地域や戸々において考えておくべき事でしょう。酪農では一時的な儲けを優先した交配や個体販売を行うのでは無く、将来を画いた計画交配や改良が望まれるとともに、草地の計画更新による高栄養価粗飼料の確保と飼養管理技術の更なる向上、投資に向けた考え方の再構築が必要となることでしょう。畑作においては排水対策による適期作業や交換耕作、飼料作物委託栽培、新たな緑肥栽培による地力対策などを通じ、互いの生産力を高める取組も検討すべきところと思われます。また、耕種・畜種共通し、将来を担う人材の確保と育成が益々重要となってくるでしょう。目標を達成するためには一つ一つ何が障害になるのか、何を具体化すると解決するのかを洗い出し、取り組んでいくことが大切です。私たち普及センターも微力ながら皆様のお役に立ちたいと考えております。
 結びになりますが皆様にとって良い一年となりますようお祈り申し上げると共に、本年が天候に恵まれ稔り多い一年となりますよう心からご祈念申し上げ新年の挨拶とさせていただきます。

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