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年頭のご挨拶

by JA中標津

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根室農業改良普及センター
北根室支所
支所長 平 林 清 美
 新年明けましておめでとうございます。旧年中は農業改良普及センターの活動に対し、ご理解とご協力をいただきありがとうございました。また、組合員の皆様、ならびにご家族の皆様にとりまして、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
 昨年は、長雨と日照不足に悩まされた1年でした。台風直撃による大規模な被害には至らなかったものの、6月以降、雨が降り続き、太陽が顔を出さない気象経過により、ほ場作業の遅延や中止、作物の生育不良、家畜の体調不良など大きな影響が生じました。畑作物、園芸作物では収量、品質とも大きく落ち込み、排水対策の必要性を改めて認識させられるかたちとなりました。飼料作物は平年と比べ、乾物収量で牧草は2割減、飼料用とうもろこしは3割減となり、本年産の粗飼料が給与できるようになるまでは、在庫量を確認し必要量を見積もりながら、期を逸しない対応を図ることが必要になろうかと思います。
 一方、高温多湿の厳しい環境での乳生産を強いられた夏場でしたが、他地域で生産量が落ち込む中、JA中標津では9月以降やや減少傾向にあったものの、前年並みの生乳出荷が維持され、酪農家の皆様や関係機関の皆様の日頃の努力はもちろんのこと、TMRセンター、コントラクタ、共同利用組合を活用した地域生産体制の整備による成果を感じています。
 さて、私たちは今、気象変動や世界情勢変化など、あまりにも大きく個々の力では如何ともし難い状況に直面しています。無論それらに関心を持つことは大事ですが、そのことばかりに目線がいってしまうと、無力感ばかりが膨らみ、モチベーションの低下につながりかねません。少し視点を変え、足もとの身近なところにも目を向けてみてはどうでしょうか?
 かなり冷え込んだ日の午前中に、私がある農場のパドックを訪問した時のことです。ほとんどの牛たちが身動きせずじっと立っています。飼槽のエサを掃き寄せしてみましたが牛は動きません。一例ではありますが、この段階で、牛に何か深刻な問題が起こっていることを察知し、原因を探し、具体的な対策がとれるかどうかが、その農場の経営の善し悪しを左右する大きな要因となります。この時、牛たちに起こっていた悲劇は、凍ら
ないはずの水槽が凍結し水を飲めなかった事でした。水を飲めるように処置してあげると、牛たちは我先にと水槽に殺到し、かなり長い時間水を飲めていなかったことが推察されました。
 この事例に限らず、様々なかたちで生産性が犠牲になっている例が沢山あります。勿体ないことです。このような生産ロスを軽減するためには、牛や作物を「観察」することがきっかけとなりますが、同じものを見ても、人によってそこから得られる情報の量や質には大きな差があります。「観察」により得た情報をより有益なものにするためには、経営者自身が「家畜や作物生理の基礎を理解しておくこと」、「しっかりとした経営目標を持つこと」、「目標達成のために自ら何ができるか意識すること」が必要です。そしてその成果を高めるためには場数を踏み、日常の配慮や工夫につなげることが大事です。
 中標津地域では、研修機能を備えた農業生産法人の設立、ルーキーズカレッジの開設やジュニアホルスタインクラブの活動支援など、地域農業の将来を見据えた取組が継続して展開されています。様々な課題はありますが、これらの取組を活かし、中標津の農業に係わる全ての人達が「自分にできることは何か」を意識し、今年一年、目標達成に向けた活動が進められ、地域活性が図られますよう、農業改良普及センターも微力ながらお力添えができればと考えています。結びになりますが、本年もJA中標津にとりまして、稔り多い一年となりますことをご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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